このままじゃキクカワが死んじゃう。 なんとかしないと。 自分の置かれている状況を忘れ、助けようと体を左右に振り、手足を振りほどこうとした。 きつく縛られている足首と腕。 動かせば動かすだけ食い込み、擦れて皮膚が剥ける。 「………か………加穂………」 声を出そうとしたところで自分が恐怖に震えていて声が出ないことに驚く。 「………加穂留………」 「…加穂…留」 「加穂留!!!!!」 弾き出した声は壁に反射し大きく聞こえた。 しかし、同時に加穂留がキクカワに暴行をし続ける音が止んだ。