ジジジジッという電子音に続き、浴室内の電気がいきなり暗くなった。
目の前に設置されているテレビの電源が入り、徐々に映像が映し出された。
無数の羽根が散乱している。
白や茶色、黒い羽根が真っ白い部屋の床1面に撒き散らされていた。
部屋のまん中は少し羽根が盛り上がっていて、そこだけ赤黒く変色している。
映像を映している人が歩いて近づく度に足元の羽根が宙に飛び上がり、音もなく静かに舞い落ちた。
丁度、枯木の中を車で走り抜けたときに上がる木の葉の舞のように、無数の羽根がまるで生きているかのように踊り始めた。
それを楽しむように、撮影者は壁沿いに部屋の中を足元の羽根を蹴散らすようにゆっくりと回っている。
カメラは中央の盛り上がっている部分を映しながら。

