杏奈は、過呼吸寸前になりながらも、助かったことに安堵した。
しかし、それはすぐに立ち消えてしまった。
生徒用の玄関から、四つん這いの人影が、ベタリベタリ、と音をたてて、入ってきたからだ。
すると、まるでそれを合図にしたかのように出入り口の戸が、音をたてて閉まる。
――光子だ!
杏奈たちは、恐怖で凍りついた。
なにも知らない伸二郎だけが、きょとんとした顔で、四つん這いの人影を見ている。
杏奈たちは、すぐさま逃げる体制に入り、壁に背をつけた。
射程圏内に残っていた伸二郎に、四つん這いの人影が飛びかかる。
「うぎぃぇぇぇええええええ!!」
絶叫する伸二郎の腹が、噛みちぎられ、生々しい内臓がぐちょりと音をたてて飛び出す。
長い腸を、ジュルジュルと麺でも食べるようにすすっているのは――詩織だった。
真っ赤な目をランランとさせながら、口を動かしている。
光子に食いちぎられたのどから、飲みこんだ内臓がミンチのように細かくなって出てきていた。
地獄絵図のような光景に、全員固まって動けない。
どうして、詩織が――まさか、と杏奈は思う。
まさか、光子に噛み殺された人間は、同じように死んでも動けるようになるのではないだろうか。
そう、まるでゾンビのように……。
しかし、それはすぐに立ち消えてしまった。
生徒用の玄関から、四つん這いの人影が、ベタリベタリ、と音をたてて、入ってきたからだ。
すると、まるでそれを合図にしたかのように出入り口の戸が、音をたてて閉まる。
――光子だ!
杏奈たちは、恐怖で凍りついた。
なにも知らない伸二郎だけが、きょとんとした顔で、四つん這いの人影を見ている。
杏奈たちは、すぐさま逃げる体制に入り、壁に背をつけた。
射程圏内に残っていた伸二郎に、四つん這いの人影が飛びかかる。
「うぎぃぇぇぇええええええ!!」
絶叫する伸二郎の腹が、噛みちぎられ、生々しい内臓がぐちょりと音をたてて飛び出す。
長い腸を、ジュルジュルと麺でも食べるようにすすっているのは――詩織だった。
真っ赤な目をランランとさせながら、口を動かしている。
光子に食いちぎられたのどから、飲みこんだ内臓がミンチのように細かくなって出てきていた。
地獄絵図のような光景に、全員固まって動けない。
どうして、詩織が――まさか、と杏奈は思う。
まさか、光子に噛み殺された人間は、同じように死んでも動けるようになるのではないだろうか。
そう、まるでゾンビのように……。

