「ラスト100メートル!!」 暑いグランドの上を、澄み切った空の下走っていた。 誰かの応援も、暑さときつさに負けそうになっていたのか。 ・・・・・ほとんど、怒鳴っているみたいに聴こえる。 「よっしゃ終わった――――っ!!」 「お疲れさん!」 ゴールと共に、グランドにへたり込む私を、笑いながら、チームメイトが引っ張り起こす。 ありがと、と笑いながら起き上がって、チカチカする目を、強引に擦った。