妖精の心を貴方に

望美が大変なんだと聞かされた時、心が不安でいっぱいになった。

危険なことに巻き込まれたんじゃないかと思った。

「あいつら、一体何処に行ったんだよ」

俺は、望美の力になると決めた。

それは、もう望美のあんな悲しげな表情を見たくなかったからだ。

望美には、笑顔が一番似合う。

だから俺が望美を守るんだ!

「これからは、奈津様に近づかないでください」

近くの方で、大形の声が聞こえた。

「大形の声、ってことは裏庭か」

急いで裏庭の方へと走って行く。

すると、望美が大形率いるファンクラブの子たちによって囲まれていた。