「でも僕、クラス違うのが残念なんだよね」

肩を落とした翔は直ぐに。

「でも、会うために奈津君たちのクラスに遊びに行くから」

いや、来なくていい。

居てもうるさくなるだけだ。

特に翔の彼女の性格のせいでな。

そこで会話を切り上げた俺たちは、それぞれの教室へと向かう。

「それじゃ僕はここで、次の授業は理科だから」

「ああ」

翔と別れた俺たちは、クラスへと戻った。

「あ、小早川」

「ん？」

クラスに戻ると、望美の友達の田星と夏村が俺のところに駆け寄ってきた。

「どうした？」

そういえば、望美の姿が見当たらない。