「ねぇ晶。何でそんなに勉強しようと思ったの?」

「ん?」

「それ私も気になっていました」

「え〜、言わないとだめ?」

私と沙弥佳は、うんうんと頷いた。

正直、聞いてみたいのが本音だった。

「まあ良いけどさ、簡単な理由だよ?」

「簡単な理由?」

「そう」

晶は窓の外を見ながら話し始めた。