「私は、おばさんじゃないのじゃ!ちゃんとした女の子じゃ」

「心読まれた」

「読まなくても聞こえておるのじゃっ!」

聞こえるような声で言ったつもりなかったけど……。

「地獄耳だね」

『そんなことより、晶!今直ぐにこの問題を解け』

アカツキが、小さなチョークを晶の額に飛ばす。

「痛っ!わ、分かってるよ、アカツキ」

晶も大変だな。

でも、二人がどうやって妖精と出会ったのか気になる。

晶も何で勉強やる気になったのかも気になる。

頭は良い方なのに、まだ勉強するんだもん。