ルルはというと、さっきから教室の窓枠に座って外の絵を描いていた。

「私の妖精は、絵の妖精ルル」

「絵の妖精って、望美にピッタリじゃん」

ピッタリなのかな?

『ここは、もう少しこうじゃな』

ルルは、バッグから絵の具を取り出し色を塗り始める。

『ルルは、最近生まれたんだろ?』

「う、うん」

アカツキに話しかけられると、少しドキッとする。

『生まれたばかりか……』

アカツキはそう呟くと、何かを考え始めた。

「でも、あの語尾のじゃって、なんかおばさんぽくない?」

「それ、私も思った」

やっぱり、晶もそう思うよね。