妖精の心を貴方に

「の、望美!」

「お、お母さん?」

「小早川君って男の子が、外で待ってるわよ!」

「……ええ!」

まさかと思い、私は慌てて玄関へと向かった。

「おはよう、望美」

「こ、小早川君!!?」

な、何で小早川君が家の前にいるの?!

「まだ、朝ごはん食べてたんだな」

「う、うん。じゃなくて、何で家に来たの?」

「何でって、朝一緒に行く約束したからだろ」

小早川君、そう言う意味で聞いたのではありません。