「そうなんだ。偶然だね」

偶然というより、運命って気がする。

朝一番に小早川君に会えるなんて、幸せすぎて今にも倒れそう。

「いつもここで、サッカーの朝練習してるんだよ」

「そっか。私は、絵を描こうかなって思って今日の朝ここに来たの」

「絵を描きに来たのに、パジャマ姿なのか?」

「そ、それは!」

私の姿は、パジャマの上に軽くカーディガンを羽織った姿。

「き、着替えると、お母さん起こしちゃうから」

「ふぅ〜ん」

わ、分かってもらえたかな?

「何の絵を描いてんだ?」

「公園の周りの木々だよ」

私は、さっき描いていた絵を小早川君に見せる。