妖精の心を貴方に

「いや!やめて。もうやめて!」

「やめない!あなたにはこれが似合うから」

黒い影はそう言うと、何処かからカッターを取り出した。

「ひぃっ!」

黒い影が持つカッターを見た私の体は更に怯える。

「これで、またあなたに傷が増える。あなたに傷を作るのは、とても楽しい」

黒い影は、不気味は声を上げながら笑った。

その笑顔から、今まで味わった事のない恐怖が私を襲った。

「こ、来ないで!」

そう叫んだ時、鋭き光ったカッターはそのまま私に振り下ろされた。

「きゃあああ!!」

そして私は、そこで目が覚めた。