妖精の心を貴方に

「それに、私はもう眠いのじゃ」

ルルは、そう言うと大きく欠伸をした。

「なら、おやすみ」

「おやすみなのじゃ」

ルルは、さっき私が用意したハンカチの上へと下りると、そのまま寝に入ってしまった。

「なんか、ルルってマイペースだよね」

私も部屋の電気を消して、ベッドへと入る。

「今日は、本当に色々な事があったな。夢かと思うくらいたくさんあった」

ルルと出会って、初めて好きな人と帰ることが出来た。

今日あった出来事を思い出しながら、私は静かに目を閉じた。