妖精の心を貴方に

「だって、私は望美の心じゃ。それに、私は望美と契約しているから、自由じゃないのじゃ」

「け、契約ってどういうこと?!」

「契約というのは、私が存在する期間のことじゃ」

「ルルが存在する期間?」

期間ってどういうこと?

だってルルは、私の心なんでしょ。

ずっと、傍に居るんじゃないの?

「存在する期間は、望美が新しい事を望むまでの間なのじゃ。だから、簡単には居なくならないから、そこは安心して良いのじゃ」

「わ、分かった」

じゃぁ、今日言っていた他の子が私を支えてくれるってそういうことなの。

「難しく考える事はないのじゃ」

ちょっとまだ不安はあるけど、ルルの言う通り深く考えないことにしよう。