「望美〜」

「あ!はーい、今行きます」

「早く行くのじゃ」

「わかったよ」

軽く溜め息をついた私は、部屋着に着替えて一階へと向かった。

でも、家に金平糖ってあったかな?

無かったら、別の物で我慢してもらうしかない。

「いただきます」

「どうぞ」

この夕食は、私の大好きなクリームシチューだった。

「どうかな、望美」

「はい!凄く美味しいです」

奈々美さんの作ってくれる料理はどれも美味しい。

だから、夕食のメニューはいつも楽しみだったりする。

私も奈々美さんくらい料理が上手くなったら、いつか小早川君にも食べてもらいたいな。

「やっぱり、金平糖は美味しいのじゃ」

そんな事を考えてきた時、机の下ではルルが美味しそうに金平糖を食べている。