「わ、分かった!今度ね、また今度」

「おう!楽しみにしてるよ」

いえ、楽しみにしないでください。

「それより、これは何の質問なの?」

「何って?ただの質問だけど」

普通に返されると何を言っていいのか……。

「そ、そうなんだ〜」

これ以上は聞けそうにもないや。

「望美!家に着いたのじゃ」

「へ?」

ルルに言われ顔を上げてみると、私の家の門がすぐ隣にあった。

「あ、小早川君ありがとう。私の家ここだから」

「もう着いたのか?」

私は、小早川君に向き直って言う。

「今日は、送ってくれてありがとう。小早川君と話せて楽しかったよ」

「そ、そうか?」

「うん。じゃあ、またね」

私は、門の前で小早川君と別れて家の中へと入った。