妖精の心を貴方に

その光の中から、うずくまった姿のルルが出てきた。

「ルル!」

私の手の平の中に、ルルはゆっくりと降り立った。

「ルル!!」

私は、もう一度ルルの名前を呼んだ。

「ん…望美?」

本物のルルだった、そこに居たのは。

紛れもなく本物のルルだった。

「何で私…、消えたはずなのに」

ルルは、自分の体のあちこちを見回す。

「これで、大丈夫だルル」

「えっと、どちら様?」

「ヴィーナスだ。だけど、お前たちと会うのは、これで最後になるかもしれないけど」

ヴィーナスは、剣をしまうとルルに向かって指を指した。

「ルル!今日からお前は、絵の妖精ではなく、“友情の妖精"ルルだ」

「は、はい!」

ルルは、ヴィーナスに頭を深々と下げた。