妖精の心を貴方に

「……。ルルは、望美の中には居ない、消滅したんだ」

「ルルが…、消滅?!」

「神社の近くの森の中に、俺は苦しんでいるルルを見つけた。そのルルの体は、もうこの世から消えかけていた」

「そんな!」

ルルが消滅したなんて、信じられない。

じゃぁ、あの時に感じた違和感は、私の中からルルが消えたってことを意味していたの?!

「ヴィーナス、お願い!ルルをもう一度生き返られせてあげてください!」

「残念だが、それは出来ない」

「そんな…」

「消滅した妖精を生き返らせることは、禁忌に触れることになる。それに、ルルを消滅させたのは、望美自身でもある」

私の体から力が抜けて、私はその場に座り込んでしまった。

そして、私は自分の顔を手で覆う。

「私がルルを消滅させた…。私の心がはっきりしていなかったから、ルルは消滅したの…」

私のせいだ!

私は、ルルの事をちゃんと考えていなかった。

一番向き合わなくちゃいけなかったのは、ルルだったんだ。

「ごめんなさい、ごめんなさいルル!!」

謝りたい、もう一度会ってちゃんと話したい。