妖精の心を貴方に

「忘れてるのも無理もないか、貴方の中には、もう心なんて無いんだから」

「え?」

私の中に、心が無い?!

「どういうことだ?」

私の後を追いかけて来た奈津が、女の子に問いかける。

「この子の契約していた子が、消えてしまったから」

「契約していた子?」

そのとき、私の頭の中である人物の影がよぎった。

誰…今のは、私はその契約していた子を知っている?

「貴方は…、一体何者なの?」

女の子は、一回目を閉じると、再び目をあけ私には言った。

「私は、“幻の妖精"ヴィーナス」

「ヴィーナス…?」

「妖精の中の上に立つ存在だ」

妖精の中にも、上が居るんだ。

「…!今妖精って」

「まだ、思い出さない?」