妖精の心を貴方に

「じゃぁ、何で生まれて来たんだよ…。そんな曖昧な気持ちから生まれてこうなるって、分かっていたんなら、生まれて来なくても…」

ハヤテの顔を見た時、ハヤテの目には涙が溜まっていた。

「…。仕方なかったのじゃ、私があの時出ていかなかったら、望美は今日みたく友達と向き合うことはなかったはずじゃ…」

「友達と向き合わせるってことが、お前の使命なのかよ…!!」

「そうかも、しれないのじゃ」

私の存在の中には、友達を大切にしたいという気持ちも入っている。

それで、今回の件でその気持ちがより強くなった。

望美が友達を大切に思えば思うほど、私の存在する意味は無くなっていった。

そして、望美の絵を描くことが好きという気持ちは、完全では無いが、幼い頃から感じていた絵を描くことが好きという、本当の気持ちが無くなってしまう。