「や、やった〜!嬉しい!」

「よかったのじゃ、望美」

「うん!」

私、今世界一幸せだよ!

もし付き合うことになったら、宇宙一幸せかもしれない。

「気が早いのじゃ」

「ま、また人の心の中を!」

「浮かれすぎると、良いことなんてないのじゃ」

「っ!」

確かに、今のうちに幸せを感じすぎると、後々良いことないのかもしれない。

「そういうことじゃ、それと望美」

「な、何ルル?」

「昔の……。やっぱり、いいのじゃ」

ルルは、私の肩から降りると水道の蛇口から水滴を垂らし飲み始めた。