「聖夜?」

「俺思ったんだけど…、それは二人のせいでもないと思う」

「「え?」」

私達のせいじゃないって?

「望美の両親が死んだのは、夢咲の兄のせいだ。だけど、事故でもあるんだ。この件に関しては、二人のせいにはならない」

「それは…」

「その前に、まだ大切な話があるんじゃないのか?」

私と夢咲は、お互いの顔を見る。

「望美…。カッターの傷は消えた?」

「…。いくらかわ消えたけど」

私は、髪で隠していた右目の上の傷跡を夢咲に見せる。

その傷跡を見た夢咲は、目を見開く。

「この傷跡だけは、中々癒えなかった。だけど、少しずつ治ってきているの」

「ごめんなさい…望美、私は望美が羨ましかったの…」

「羨ましかった?」