「…。望美、ここに来ってことは、俺達と話すと決めたのか?」

啓太は、真剣な眼差しで私を見つめてくる。

紀葉とほかの数名のクラスメイト達も皆。

(嘘じゃないんだよね、皆が私と話したいのは)

皆の瞳から伝わってくる。

私は、奈津から貰ったネックレスを握り締めて、ゆっくり息を吐いてから言った。

「うん、皆と向き合う為に…。会いに来たよ」

私の返事を聞いた皆は、安心した表情になる。

「でも、話をする前に遊んで行かないか?」

「え?」

「輪投げと射的、どっちがいい望美ちゃん」

紀葉が、私の近くに来て輪投げと射的の両方に指さした。

「えっと…」

私は、奈津の方を見る。

奈津は、私の視線に気づいたのか、私に優しく微笑んでくれた。

「じゃぁ、俺は射的でいいかな。望美の欲しいものとってやるよ」

「あ、ありがとう奈津」

「んじゃ、俺は輪投げとするか、望美何が欲しい?」

「え?」

すると、聖夜も奈津と同じ事をいい始める。