妖精の心を貴方に

【望美】

大國神社へとだんだん近づいてくると、私達の周りには、人が多くなってきた。

「凄い人だな」

「うん…」

私達の周りには、男女のカップルが多くて、私と奈津もその一つなんだと、改めて思った。

「どうする?もう最初っから、あいつやらのとこらに行くか?」

奈津は、私にそう聞いてくるけど、最初はちょっと屋台とか見たかった。

(あっ!確かに啓太達も屋台出してるんだっけ?)

それなら、屋台に近づかない方が良いのかな?

でも、りんご飴や綿あめ、焼きそばやイカ焼きも食べたいし。

いつの間にか、私の頭の中は食べ物の事しか考えていなかった。

「望美、今頭の中食べ物の事しかないだろ?」

「えぇ!何で分かったの?!」

「見てれば分かるよ…」

もしかして、顔に出てたのかな?!

それだったら凄い恥ずかしい!!

顔を真っ赤にして視線を落とした私の顔を見た奈津は、いきなり吹き出した。

「えっ?!えっ?!」

何でいきなり吹き出すの!