妖精の心を貴方に

「誰かに見守られて消えるより、一人で静かに消えた方がいいのじゃ」

皆に言わなくて正解だったのじゃ、望美に言ったところで、望美に迷惑をかけてしまうのじゃ。

「まぁ、消えたところで…。誰も私の事覚えていないから良いんだけどね…」

その時、また私の体に激痛が走った。

「く、苦しい…」

私は、自分の胸元を力強く掴んで、その場に倒れ込む。

「はぁ…はぁ……はぁ……」

息がどんどん荒くなっていく。

「やっぱり…」

私の目から、涙が溢れる。

「一人で消えるのは…、寂しいよ…」

苦笑いでそう呟いたとき、近くの茂みが揺れた。

「…?」

私は、ゆっくりとそっちに視線を向ける。

そして、そこに現れた人物を見て、私は目を見開いた。

「は、ハヤテ……」

「る、ルル?!!」

ハヤテは、私の姿を見ると持っていたサッカーボールを落とした。