妖精の心を貴方に

「これはね、ばあちゃんのお母さんが付けていた物でね、孫に好きな人ができたら、孫にあげなさいって言われたのよ」

何でそんなこと言ったんだよ…?

「いいなぁ〜、こんな綺麗なネックレスもらえて」

「これをね、好きな子にあげなさい」

あ…、俺じゃなくて望美にね。

「うん、ありがとばあちゃん」

俺は、貰った水晶のネックレスを電球へとかざしてみる。

(綺麗だな…)

電球の光が、水晶の中できらきらと輝いていて、水の中にいる感じがした。

(望美、喜んでくれるかな?)

俺からのプレゼントって、わけには行かないけど、お守りとして望美には持っていて欲しいな。

「何顔ニヤケさせてんのよ」

母さんに指摘され、言い返す。

「ば、か、顔なんかニヤけてねーよ!」

俺のそんな姿を、母さんとばあちゃんは笑って見ていた。