家に帰ると、私の家と奈津の家が隣同士だってことを知って、驚いた私は思わず笑ってしまった。

「あら、奈津帰ってきたの?って望美ちゃん!?!」

「ただいま母さん」

奈津のお母さんは、私の姿を見つけると、私に抱きついて来た。

「何でここに望美ちゃんが居るの?」

奈津のお母さんは、私の頬に自分の頬をすりすりとしてくる。

「ちょ、ちょっとこちらに帰っ来てるんです」

「きゃー!照れてる望美ちゃんもか・わ・い・い」

何か、奈津のお母さん前より性格変わってる気がするんだけど!!

「母さん!恥ずかしいから辞めてくれよ!」

奈津は、私からお母さんを剥ぎ取る。

「もぅ!何やきもち焼いてんだか」

「そ、そんなわけねぇだろ!」

「じゃぁ、何で二人は仲良く手なんて握ってるのかしら?」

「「えっ!」」

そうだ、手を繋いでいるの、すっかり忘れてた!

私達は、互いの顔を見て急いで手を離した。