奈津は、恥ずかしそうに自分の髪をかく。

「でも、こうして俺達はまた出会えた。そして、お互い好きになった」

「うん」

「俺は、運命とかそういうの信じるタイプじゃねーけど、望美と会えたことは、運命だと思ってる」

運命か――――。

私もそう思ってるよ奈津。

「これが、俺が確信したこと。俺と望美は、運命で繋がっていて、何処にいてもまた出会える」

その言葉ど同時に、私は奈津に抱きついた。

「奈津にそんな事言われると、恥ずかしくなっちゃうよ」

「俺の方が恥ずかしいよ」

私達は、しばらく抱きしめあっていた。

―――――――――――――――――――

「良かったな、ルル」

「うん…、でもまだちゃんと向き合えてない」

「でも、後は望美次第だろ?」

「それはそうだけど、私はちゃんと向き合ってほしいのじゃ」

「ルル?」

「ごめんハヤテ、私先に帰っているのじゃ」

「え?」

ルルは、ゆっくりと飛び立つと、私の家の方向へと飛んでいった。