妖精の心を貴方に

「!」

「何やってんだよ!死ぬ気か?!!」

私と同い年ぐらいの男の子は、私の手首を引っ張り、川原から私を遠ざける。

「離して!私は死にたいの!!」

その男の子の手を振り解こうとしたが、腕に力が入らず、どんどん川原から離れる。

「死にたいとか!簡単に思うなよ!!」

その言葉が、私の中で響いた。

男の子に連れられた私は、バス停の中で座らされた。

「たく…、驚いたぜ死のうとしていただなんて」

「貴方には………、関係のないことだよ」

この人、私を見て何とも思わないのかな?

こんな傷だらけの私を見て。

「で、何で死のうだなんて思ったわけ?」

私には、この人が理解出来なかった。

何で見ず知らずの私に、そんな事を聞いてくるの?