妖精の心を貴方に

「誰も居ないな家に居ても、何もない……。ならいっそのこと、死んで楽になった方が良い……」

外は相変らず激しく雨が降っていた。

確か、台風がこっちに来ているんだけ?

「どうやって死ぬか………」

今の私の頭は、それしか考えることができない。

川原の近くを通ったとき、私は思いついた。

「川に流されて死ぬ………」

今の川原の水は、大雨のせいで流れが早くなってる。

(飛び込んでも、簡単には死ねるけど。酷い苦痛と息苦しさを味わうことになる…)

けど、そんなの構わなかった。

早く死ねるなら……。

私は、激しく流れる川原へと近づいて行く。

「待っててお母さん・お父さん……。今行くから」

川原に向かって手を伸ばし、川が近くなったとき、誰かに手首を掴まれた。