妖精の心を貴方に

わざわざ、虐めの話を聞くためだけに?

「親御さんたちが来たら、ちゃんと話してもらうわよ」

先生は、そう言うと生徒指導室から出て行った。

「はぁ……」

私は、腕に巻かれている包帯を取り外し、カッターの傷跡を見る。

「こんな傷、二人に見せられないよ」

夢咲にカッターで傷つけられるたび、私の恐怖心はどんどん大きくなっていった。

学校では、強がっている私だけど、家へ帰れば毎日泣く日々。

「二人に、こんな私を見せたくない」

私は、こっそり教室から逃げ出した。

私が虐められている事を、二人が知ったら二人に迷惑をかけてしまう。

仕事が忙しい二人に、迷惑なんてかけたくない。