紀葉と啓太もそうだ、あの二人に夢咲が何かを言ったんだろうけど、もうあの二人は関係ない。

もう友達じゃないから。

虐めを耐え抜いて、一ヶ月が経とうとしたとき、ある事件が起きた。

それは、大雨の日。

「望美さん！ちゃんと話なさい！」

私は、先生に呼び出されて、虐めの事を聞かれていた。

この虐めは、先生達にバレることはないと思っていたけど、誰かが先生に言ったのだ。

「先生…、さっきから言ってますよね？私は虐められていません」

「じゃぁ、その眼帯と包帯は何？！」

「この眼帯は、蜂に刺されて腫れて、見られるのが嫌なのでつけています。包帯は通学途中で転んで捻挫したんです」

「望美さん、そんな嘘を言っても先生は誤魔化せないわよ」

私は内心舌打ちした。

「今貴方のご家族にも、来て頂こうと思ってるのよ」

「え…？」

お父さんとお母さんが、私の所に来るの？