「何…その表情…。笑えるんだけど」

私は、ゆっくりと自分の顔をあげて夢咲の顔を見る。

その時の顔は、今でもはっきり覚えている。

その顔を見て鳥肌がたったこと、恐怖を味わった瞬間を。

「その怯えるような目、最高だわ」

「もしかして…、今までの虐め全部は…」

「正解!私が全部やっていたこと」

「何で……」

信じていたのに何で!私は夢咲に何かしたの?!

「そうだ、痛めつける前に、何でお前が私の虐めのターゲットになったのか、教えてあげる」

「え?」

「ゲームっていうのは、つまりお友達ごっこのこと」

「!」

「あんたは、まんまとそれにはまったからね。私が目をつけたのよ」

「お友達ごっこ…」

声が震えた、だってあの言葉全部嘘だったって、事なんでしょ?

『私、望美の絵好きだから』

『望美は、私の親友だよ』