妖精の心を貴方に

翌日学校へと行った私は、教室に入ったとき空気が重いことに気づいた。

「?」

周りの人達は、私を見ると視線を逸らしていた。

(なんだろ?)

気にせず机に向かったとき、私は目の前の光景に絶句する。

「……なにこれ…?」

私が見た光景というのは、「死ね」「ウザイ」「キモイ」「消えろ」と書かれた自分の机だった。

「誰が、こんなこと!」

周りを見回すけど、誰も私と目を合わせようとはしなかった。

「望美!おはよ〜」

「紀葉」

「どうしたんだ?」

「啓太…」

二人が私の側に来た時、二人も机の様子を見て驚く。

「な、何だよこれ!」

「酷い!誰が」

「とりあえず、私雑巾持ってくる」

私は、教室を出てトイレに駆け込む。

洋式のところに駆け込み鍵をかける。