妖精の心を貴方に

「はぁ!お前神社の家の息子だったのかよ!」

「まさか…、まだ思い出していないのか?」

「はっ?何のことだよ?」

思い出すって、何のことかな?

「試合の時俺なりにヒント出してたつもりだったんだけど、奈津の記憶力の無さには呆れたわ」

やれやれと言うように、大國君は両手を軽くあげる。

「き、記憶力のなさって……。ん?待てよあそこの神社は確か」

奈津は、何かぶつぶつ、言ったあと大声を出した。

「あっー!お前もしかして、俺と昔あの神社でサッカーした泣き虫のやつか!」

「誰が泣き虫だ!」

「泣き虫だったろ!お前転ぶたんびに泣いてたろ!!」

「何の事だ全然覚えてねーよ!」

あぁ、二人の言いあいが始まった。