妖精の心を貴方に

「なぁ、望美」

「な、何…。奈津?」

奈津は、川原の近くで止まると、振り返って私の顔を見た。

「その…、さっきはごめん」

「え?何が」

何で謝ってくるのかな?奈津は、何も悪くないのに。

「ほら、俺さ…望美の彼氏って言っただろ」

「あっ…」

そうだ、すっかり忘れてたー!

「あ、謝らないで!謝る必要なんてないから!」

慌てて奈津にそう言う。

「でも…。望美は好きな奴とか居るだろ?」

「えっ…」

す、好きな人は、今目の前に居るんだけど。

「好きな奴がいるのに、俺が彼氏とか言ったて、迷惑だったか?」

奈津は、顔を赤面させながら、そう言った。

その姿が可愛いくて、私の胸は高鳴った。

「め、迷惑じゃないよ……」

「え?」

私は、奈津の握る手に力を入れる。