妖精の心を貴方に

「……」

啓太は、手に力を入れると。

「望美!」

もう一度私の名前を呼んだ。

奈津と私は、同時に振り返って、啓太の顔を見る。

「今度の日曜日に、ここの神社でお祭りがあるんだ。そこで、俺達のクラスはここで屋台を出す」

「屋台を?」

「もし望美が、俺達に会うって決心がついたら、俺達の屋台に来てくれ」

「会いたくないと思ったら?」

「……。俺達は、もう二度と望美とは関わらない」

啓太は、そう言うと紀葉と共に、神社へと戻って行った。

「……」

その後私達は、何も話さなかった。

奈津も私に何て言っていいのか、分からないんだね。

ルルは、少し離れたところから私達の後ろを着いてくる。

ハヤテは、そんなルルの近くを飛んでいる。