妖精の心を貴方に

「奈津?」

私は、奈津の顔を見上げた。

「大丈夫だ望美、何かあったら俺が絶対守るから、安心しろ」

その言葉で、さっきまで震えていた手や恐怖心が和らいでいった。

「望美ちゃん…!」

「!」

私は、振り返り紀葉と啓太に目を向ける。

「望美、この人達は?」

「こ、この人達は、私の元クラスメイト」

「ふーん…」

その時、奈津は私の手を握り締めた。

「な、「望美に何か用か?」」

「用はある。お前には関係ない、お前こそ望美のなんだ?」

奈津は、一歩前へ出て啓太と向き合った。

「何かって、望美と同じクラスの奴だけど。それと…」

奈津は、一度言うのをためらうと、決心したように言った。

「望美の彼氏だよ」

「えっ!」