妖精の心を貴方に

「……」

私は一歩後退る。そして、私達の間で沈黙感が漂って、さきに話したのは紀葉だった。

「ひ、久しぶり、望美ちゃん」

「……」

久しぶりって言われても、何て言っていいのか分からない。

向き合うとは決めていた、けどいざとなるとやっぱり無理みたいだった。

「望美、あっちでは元気にしてるか?」

私を見て黙っていた啓太が、私に質問して来た。

「元気に…してるよ」

すると、私のすぐ近くにルルが来てくれてホッとする。

「こっちに比べれば、元気にしている方だと思ってる。と言うより、ここに居た頃に比べると、あっちの方がずっと楽しい」

二人から視線を逸らしてそう言う。

私達三人は、小学校から仲の良い親友同士で、幼馴染みだった。

だけど、私がクラスで虐められ始めると、二人は私から離れていった。

そして、虐め側へと加わった。

私は、凄く悲しかった。紀葉と啓太は、私の味方だって、思っていたから。

「そっか…、あのさ望美」

「何…、原田君?」

私は啓太を苗字で読んだ、苗字で呼ばれて驚いた二人だけど、啓太は言葉を続ける。