「私達が望美に言わなかったのは、望美は私達に気を使うんじゃないかって、そう思ったの」

「それに、望美昔から一人で背負い込んじゃう事があったじゃん、奈々美さんから話を聞いて、私達も一緒に背負いたくて」

「そ、んなの、二人には全然関係のないことなのに、背負い込むとか…」

涙が溢れてきた。何でこういう時私って素直になれないんだろ。

晶も沙弥佳も奈津と同じで、私の力になってくれようとしていた。

それが、凄い嬉しい。

「何で、そこまで私の事で、悩んだり力になってくれようとするの?」

「そんなの決まってるじゃん!!」

「私達は幼馴染みで、“親友"でしょ」

親友と言う言葉で、前に居たい町での事がフラッシュバックした。

『望美は、私の親友だよ』

前の学校にも、親友と呼べる友達はいた、だけどそんなの最初から存在していなくて、やっと今ここでその存在を確認できた。

「うっ…。ありがと…、晶・沙弥佳…」

私達は、抱き締めあって泣いてた。

今まで私の心を氷つけていた氷は、少しずつ溶け始めていた。

「うっ…」

「ルル?」

「な、何でも無いよ…」

しかし、それは私とルルの残りの数日のカウントダウへと変わっていった。