妖精の心を貴方に

「だって、いつもの奈津凄く生意気なんだもん」

「生意気って…」

俺的には、ちゃんと母さんと接しているつもりだけど、そんな生意気なこと言ってんのか?

「今度からは気をつけるよ」

「え?」

母さんは驚いて目を見開く。

「なになに、本当に素直になっちゃった。でも、これはこれで少し気持ち悪いかも」

「おい」

何だよたく、母さんから言い出したことなのに、気持ち悪いとか。

「どうしようかしら、今から望美ちゃんを呼び戻し」

「いいからもう!!!」

母さんの言っていることは、嘘か本当か分からなくなる。

「冗談よ冗談、ご飯できるまで寝てなよ」

「何度も言われなくても寝るよ」

俺はベッドに横になる。