「俺のせいで、何か居づらい感じになって」

「う、ううん、そんな事ないよ」

「俺ってさ、自分の部屋に女の子入れたの初めてなんだ」

「えっ?!」

嘘…、てっきり女の子の一人や二人招いて居るかと思っていたのに。

「驚いたか?」

「す、少しは」

「だよな……」

じゃぁ、奈津は好きな子居なかったのかな?

気になる事がいくつもあるけど、ここはやっぱりあの絵のことを聞いておいたほうが良いかもしれない。

「あ、あのさ奈津…」

「ん?」

「えっと………。奈津の机の上に乗ってる破れた紙ってなに?」

「え?紙?」

奈津は、自分の机の上に視線を向け私に言った。