そこで、また静かになってしまった。

そんな空気に耐えていたのか、ルルが大声をあげた。

「ぬわー!もう我慢できんのじゃ!!」

「ル、ルル?」

「どうしだんだよルル?」

ルルは、奈津の部屋の窓ガラスを少し開けた。

「一体なんなのじゃこの空気は!居ても楽しくないのじゃ、いつもの二人なら会話が弾んで楽しいのに!!」

ルルは、そう言うと奈津の部屋から出て行った。

「おい!待てよルル!!」

ハヤテは、ルルの後を追いかけて部屋から出て行った。

初めて見るルルの怒った姿に、私は驚いて何も言えなかった。

「ルルの奴、どうしたんだ?」

「さ、さぁ……」

「………。ごめんな」

「へ?」

奈津が急に謝って来たのでまた驚く。