妖精の心を貴方に

「……」

望美は、顔を真っ赤にしながら、俺が撫でた部分を触っていた。

「の、望美?」

俺が呼び掛けると、望美はハッとしたように顔を伏せた。

「だ、大丈夫!全然平気」

いや、平気そうに見えないんだけど。

望美は、赤くなった顔を俺に見られたくないなのか、中には入るまでずっと顔を伏せていた。

(てか、見られたくなくてももう見ちゃったし)

顔を赤くしていた望美の顔を思い出し、今度は俺が赤くなる。

(望美って、あんな可愛い顔すんだな)

今日やばいな、風邪をひいているせいで、感情が出やすくなってるかもしれない、気をつけないとな。

「とりあえず、俺の部屋に行っててくれよ、俺お茶運んでくるから」

俺がそう言うと、望美は首を左右に振ると言った。

「奈津風邪ひいてるんだから、寝てないと駄目だよ」

「いや、何か今少し調子いいんだよ」

多分望美がお見舞いに来てくれたおかげかもしれない。

まぁ、そんな事は絶対口に出さないけど。