妖精の心を貴方に

家のドアを開けると、望美がルルと一緒に立っていた。

「あっ!奈津」

「よ、よぉ望美……、急にどうしたんだ?」

「う、うん。ちょっとお見舞いに来たの」

お見舞いに来たことは知っているけど、一応聞いておかないといけないよな……。

「そ、それはありがとな」

と言い、望美の頭を軽く撫でた。

「あっ」

「あっ」

「え?」

何故かルルとハヤテが同時に声を上げた。

「な、なんだよ?」

パッと望美の頭から手を離す。

「「いや〜、別に」」

さっきから、何なんだよニヤニヤしてさ。

「はぁ…、とりあえず中に入るか望美?」

望美に視線を逸らした時、俺は望美の表情に胸が高鳴った。