妖精の心を貴方に

──そして、あっという間に放課後へ

「じゃぁ……、行ってきます」

「「「「いってらっしゃーい」」」

(皆で見送らなくてもいいじゃん…)

一応皆に見送られながら、ハヤテの案内で奈津の家へと私はとルルは向かった。

「いや〜、上手く行ったね!」

「望美ちゃん本人は気づいていないみたいだけど、すっごくお見舞い行きたそうだったもんね」

「あとは、小早川と望美に任せるか」

「そうですね」

私の知らない所で、皆はそう話していた。

「奈津の家楽しみなのじゃ」

「そうか?」

「二人がどうなるかってことじゃ」

「あ…、そう…」