妖精の心を貴方に

ハヤテは、アカツキを軽く睨みつけるようにしていた。

「俺は、別に嫌なんて言ってないけど」

「そうか?俺は嫌そうに見えたけどな」

二人の間で火花が散る。

「あっちはあっちで、大変だな」

「え?何がコウヤ」

「少しは考えてみろよカラ……」

「まぁ、良いんじゃないの?」

妖精たちも、ハヤテとアカツキとルル達の関係に気づいているみたい。

前に一度アカツキがルルをじっと見ているのを知っているから、ハヤテと同じなんじゃないかって思っている。

「で、望美はどうするの?」

「へ?何が?」

「何がって、小早川のお見舞いに行かないのかって話」

「……。えぇぇぇ!!!」

わ、私が奈津のお見舞いにー!