妖精の心を貴方に

「じゃぁ、先生帰ります」

「うん、またね」

保健室から出た私は、下駄箱で靴を履いている時に、佳絵羅お姉ちゃんに会った。

「望美」

「か、佳絵羅お姉ちゃん!」

隣にはもちろん、リンが居た。

「どうしたの佳絵羅お姉ちゃん?もう帰ったかと思ってたよ」

「ちょっと、部活見学していたの」

「部活見学?何に決めたの?」

そういえば、まだ佳絵羅お姉ちゃんは部活決めてなかったけ、多分服が大好きな佳絵羅お姉ちゃんだから、服に関係する部活なのかな?

「うん、料理部に決めたの」

「え!?料理部に」

あれ?私が考えていたのと違う。

「望美のことだから、私が服に関係する部活に入るかと思っていたのでしょ?」