妖精の心を貴方に

少しだけ、まだ奈津の側に居たかったかな。

チラッと奈津の方を見ると、すやすやと眠っていた。

(眠っている奈津の顔、子供みたいで可愛い)

「それじゃぁ、俺達も部活に戻るか」

「そうだな」

泉先輩たちは、保健室から出て行った。

「お前も帰ろよ」

「もちろん、帰るのじゃ」

「あんま、甘いもの食べるなよな」

「大丈夫なのじゃ、ハヤテもサッカーしすぎて怪我しないようにじゃ」

「俺が怪我なんてする訳ないだろ」

「でも、もし怪我した時私が手当してあげるのじゃ」

「……!」

ルルの言葉に顔を赤くするハヤテ、こっちもこっちで、いい雰囲気なんだけどね。