帰りの会か終わり、部活の時間が来たけど、私は未だに美術室には行っていない。

先生には、許可も貰ってるし、何より先輩方に会うのが嫌だった。

校内で会っても、私は無視し続けた。

先輩方が私に話しかけてきた時も、私は睨みつけて追い返してる。

「今日は、どうしようかな?」

「望美!私は新しいお菓子が食べたいのじゃ」

「うーん、そうだね。帰りに何か買っていこうか」

「わーいなのじゃ!」

ルルは、机の上をぴょんぴょんと飛び回る。

「よく甘いもの食えるな」

「ハヤテは、嫌いなの?」

「嫌いではないが、あまり好きじゃない」

「へー」

やっぱり、妖精それぞれ好みがあるんだ。

「奈津、部活行くぞ」

「あ、あぁ…」

奈津が立ち上がるのを見た時、奈津は一瞬倒れかけた。

「奈津!」

私は、すぐに奈津の側に行く。